【bondlove】 清水卓実さんのジュエリー事業に突撃取材!!

知識編
Qlip
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どうもちょっぴり職人Qlipです。
今回はスペシャルゲストをお招きして対談させていただきました。

ジュエリーを作る職業があるということは、当然ながらジュエリーを企画し欲しい人に届ける仕事もあるわけです。
しかし、近年では若年層のジュエリーやアクセサリー離れや、素材の高騰など彫金業界は厳しい状況に立たされています。
世の中に発信するツールとして「ジュエリー」を選択している人たちはどのように向き合っているのでしょうか?

今回はご縁を頂き、企業家としてご活躍されている清水卓実さんと対談させて頂きました。
清水卓実さんは株式会社bondoloveの事業の一環としてジュエリー事業を起こされています。
どのようにしてジュエリーに向き合われているのか、早速お伺いしていきましょう。

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今回は若手起業家で、ジュエリー事業も手がけていらっしゃる清水卓実さんに取材をさせて頂きます。
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清水さん、本日はよろしくお願いいたします!
よろしくお願いします!
清水さん
清水さん

株式会社bondolove 清水卓実さんにつきましてはこちらをご覧ください。

代表の挨拶 清水卓実 | 株式会社bondlove
人間にとって大切なことは学歴とか経歴などではありません。他人から愛され、協力してもらえるような徳を積むこと。

清水さんのジュエリー事業

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どうしてジュエリー事業を起こそうと思われたのでしょうか?

中学生の時に祖父から形見のような感じで18金のネックレスを貰いました。
それから身につけるようになったことが、金のジュエリーが好きになったことのきっかけですね。
清水さん
清水さん
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中学生から金のアクセサリーはすごいですね!!
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これからジュエリー事業はどのように展開されていくのでしょうか?
ジュエリーが好きなので、自分のブランドを売り出したいと考えています。
清水さん
清水さん
金は今すごく高くなっていますよね。
清水さん
清水さん
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そうなんです。。。
金は1gあたり税込みで¥7,000円ぐらいします。(2021年3月現在)
とても高いのびっくりしてしまいますが、それだけ付加価値もあるということになります。
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今作られているアクセサリーのデザインはどのように決められたのですか?
とにかく自分の好きな形を金を使って表現できたらと思いデザインしました。
清水さん
清水さん

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金は高級感があり独特な金属光沢も魅力的な素材ですね。
それでは、bondoloveのジュエリーを拝見させて頂きます!

金という金属についてはこちらの記事で紹介しています。

【彫金】Gold(ゴールド),金ってどんなモノ?【素材編】
高価なジュエリーといえばGold(ゴールド)とダイヤモンドのイメージがあるかもしれません。 Gold(ゴールド)と言っても様々な色や種類があるのですが、一般的にどのようなモノなのかはあまり説明されていないですよね。 Gold(ゴールド)...

ジュエリーを拝見してみた

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ジュエリーを拝見させていただいてもいいですか?

大丈夫ですよ。
清水さん
清水さん
Qlip
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失礼いたします。

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リングはすごく細かいところまで磨きが行き届いています。
磨きにくい部分まできっちりと鏡面に仕上げてありとても上品な仕上がりです。
覗き込んでいる道具はなんですか?
清水さん
清水さん
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ルーペと言う道具になります。
虫眼鏡のようなもので細かい部分を見るときに使います。
細部まで見てもらうのは、なんだか緊張してしまいますね。
清水さん
清水さん
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確かにあまり見ない光景ですよね。

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ネックレスはセンターのダイヤモンドが大きく輝きが強いですね。
全体にテクスチャを入れることでダイヤモンドの煌めきと、金の金属光沢とのコントラストが美しく、イエローゴールドとホワイトゴールドを組み合わせることで色彩にもメリハリがあり、よりダイヤモンドを際立たせています。
チェーンも一般的な鎖状のものではなく編み込まれたものでこだわりを感じます。


bondlove のジュエリーを詳しくご覧になりたい方はこちらからどうぞ。

ジュエリー事業とは | 株式会社bondlove
bond love 『絆愛』

職人に聞いてみよう

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せっかくですので職人に聞いてみたいことはありますか?

多くのハイブランドさんはジュエリーに高額な金額を設定していますが、何か違いがあるのでしょうか?
清水さん
清水さん
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正直市販されているジュエリーとそこまで大きな違いはないことが多いです。
各ブランドさんにはお抱えの職人さんがいることが多いので、職人さんたちはそのブランドのプロフェッショナルとなるので工賃が高くはなると思います。
しかし、材料となる金などの金属や宝石は金額に差が出ることはありません。
ハイブランドさんのジュエリーが高額なのはブランドのネームバリューによるところが大きいと思われます。
ジュエリーを購入する年齢層はどのような感じなのでしょうか?
清水さん
清水さん
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私自身が働いている実感としましては、20代後半から40代ぐらいの女性が多いように感じます。
そうなんですね、私はマダムみたいな人が多いイメージがあります。
清水さん
清水さん
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そのイメージすごくよくわかります!
確かにそのような方たちの需要もあります。
20〜40代の女性が購入するのは、細身で手作り感を感じられるようなデザインが主流といった感じがしています。
ですが、最近シルバーアクセサリーなどで大ぶりなアイテムを動くようになってきているので、これからサイズ感のあるアクセサリーが流行ることがあるかもしれません。
若い年齢層はジュエリーに対して関心はあるのでしょうか?
清水さん
清水さん
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ファストファッションの流行などで非常に安価なアクセサリーが市場に溢れるようになりましたが、素材の品質やデザイン性が著しく下がったことで若い年齢層はアクセサリーに対してあまり良い印象を持っていないと思われます。
また金属の高騰によって「ジュエリー=高額なもの」というイメージがついてしまったために手の届きにくい印象があるかもしれません。
素材の品質はどのように関係してくるのでしょうか?
清水さん
清水さん
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金や銀は比較的金属アレルギーの起こりにくい素材になります。
ですが、安いアクセサリーに用いられる代表的な素材である真鍮は肌の一時的な変色や、金属アレルギーを起こす可能性があります。
また、問題となるのがメッキという表面処理です。
これは素材の表面を薄い金属の膜で覆うことで、金や銀のように似せる方法です。
この処理を行う際に安価なアクセサリーは「ニッケル」という金属を使用します。
この金属はアレルギー反応を起こしやすい素材のため、金属アレルギーを発症してしまいアクセサリー自体に抵抗感を持つ人が多くいらっしゃると思います。
そのようなことが起きているのですね。
アクセサリーに使われている素材を確認することはできるのですか?
清水さん
清水さん
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はい、可能です。
金や銀が素材となる場合には、アクセサリーのどこかに「刻印」という素材の品質を証明する印が打ち込まれていることが多いです。
金は「K18」「K10」や、銀は「SILVER」「925」などが記されているはずです。
これらがない場合には基本的には安価な素材が使われていると考えてください。
少し難しいですが、金や銀は他の金属よりも比重が大きくなるため同じ大きさでも重く感じます。
本物を知っていることによって気付くことができるんですね。
私は中学生の時に祖父のおかげで知ることができました。
そのような気付きを他の人たちができる機会を作れるようになりたいと思います。
清水さん
清水さん
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素晴らしい目標だと思います。
ジュエリーを作ることは自己満足だと思いますか?
清水さん
清水さん
Qlip
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自己満足だと思います。
デザインしたものを売るということは自分の考えを形にするということだと思いますので、その商品を気を入ってもらえるかが問題になると思うのですが、その価値を生み出すのも製作者自身の自己満足だと思っています。
私は自分が自分が見て欲しいと思うようなジュエリーを作るようにしています。
金を使ったジュエリーは特に素材としても価値が高いので、資産的な側面もあると言われますが、ジュエリーとして加工したモノは金単体で購入するよりもはるかに高い金額になります。
そのようなジュエリーを持つことも一種の自己満足になると思います。

今後のジュエリー事業について

Qlip
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今後のジュエリー事業の展開はどのように考えていますか?

あまり高額のものを作り数を売ることは考えていません。
清水さん
清水さん
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そうすると事業としてはどのようになるのでしょうか?
私はジュエリー事業でお金を稼ぐよりも、「このクオリティのジュエリーがこんな金額で手に入るなんて。」と思ってもらえる、そんなジュエリーを作りたいと思っています。
清水さん
清水さん
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なるほど、ジュエリーは高額で手が届かないイメージがありますが、そこを打ち破るようなモノ作りを見据えているのですね。
やはり本物を身につけていることが重要になってくるとのだと思います。
そのためにも、ほとんど原価のような金額でもいいのですが、クオリティの高いジュエリーを作りたいと思っています。
清水さん
清水さん
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そうなるとコンセプトやデザインを絞っていくことになりますね。
製作されるジュエリーに付加価値をつけたいと思っています。
そこで、どのようにすれば他の商品との差別化を図ることができるでしょうか?
清水さん
清水さん
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あまり数を作らなくてもいいかもしれません。
生産数が少ないことによって希少性も出ますし、1つ1つのアイテムに手間をかけることでクオリティを保つことができると思います。
さらに、宝石を使用することをお勧めします。
宝石はダイヤモンドだけではなく多くの種類があります。
珍しい宝石を使用することによって、希少価値を持たせ生産する数を絞ることができます。
なるほど、宝石ですね。
参考にさせて頂きます。
まずは自分の近くにいる人たちに身につけてもらえるようなジュエリーを作ろうと思います。
清水さん
清水さん
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これからジュエリー事業を起こそうと思う人たちに向けてどのようなアドバイスをしますか?
私がいろいろな失敗をして経験んを積み重ねておくので、その経験を生かしていけるようにアドバイスをさせて頂きます!
清水さん
清水さん
Qlip
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先陣を切り、背中で語る。
とても男気のある姿です!
Qlip
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本日はありがとうございました。
貴重なお話ができてとても学ぶことが多い時間になりました。
こちらこそありがとうございました。
詳しく説明していただけて参考になりました。
清水さん
清水さん

取材を終えて

ジュエリーは高額で手が届きにくいものというイメージが特に若年層に定着しつつあるように感じてしまいがちです。
ですが、清水さんのようにジュエリーが好きで損得なしに良さを広げていこうとしてくれる人がいることに感動しました。
信念を持ってジュエリーに向き合っていらっしゃる清水さんはとても眩しく見えました。
ジュエリーを作る知識があまりなくても、「好き」というエネルギーを持ってジュエリー事業に向き合っていらっしゃることはとても素敵なことだと思います。

作れるということではなく、良さを知って欲しいというエネルギーを持つことで世の中へと発信することは実は誰にでもできることです。
まずは行動する、そして行動した結果を受けて考えて行動することが次へと繋がっていくのだと感じました。
筆者もジュエリーを作ることを続けていきます。

様々な人々を魅了するジュエリーという世界があります。
そんなジュエリーに少しでも興味を持っていたでければ幸いです。

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