【彫金】指輪のサイズの計り方!指に合った指輪を選ぼう【装身具編】

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どうもちょっぴり職人Qlipです。
今回は指輪のサイズについて詳しくお話していきます。

手元を飾る「指輪」はサイズを選ぶアクセサリーです。
自分の指のサイズを把握している人は少ないと思いますが、指輪を選ぶ際には必ず必要になるのが指輪のサイズです。
指輪はデザインによって適切なサイズが変化することから、ちょうどいいサイズを見つけ出す必要があります。
自分に合った指輪を選べるように「指輪のサイズの計り方」について解説していきます。

「指輪の選び方」についてはこちらの記事で解説しています。

【彫金】指輪の選び方!5つの視点から解説してみる【装身具編】
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日本の指輪のサイズ


指輪のサイズは国ごとに規格が違います。
日本国内で販売される商品の規格はJCS(ジャパンカスタムサイズ)で表記されています。
JCS規格は1号大きくなるごとに内周が約1mm、内径が約1/3mm大きくなります。
指ごとにサイズが違い、適切なサイズを選ぶことで指輪の着け心地が大きく変わるのです。
個人差はありますが季節や時間,指のむくみによって、指のサイズは最大で1号程度変化すると言われています。
アンティークや海外から輸入されたアクセサリーは、それぞれの国の規格のサイズが表記されます。
参考程度ですが日本とアメリカ,ヨロッパでのサイズを表にまとめてみました。

※日本のサイズを基準にしているため多少の誤差があり、参考程度に考えてください。

自分の指のサイズを調べる


今回はJCS規格のサイズからリングのサイズを測っていきます。
JCS規格は1号大きくなるごとに内周が約1mm、内径が約1/3mm大きくなっていきます。


簡単にサイズを測る方法としては「リングゲージ」という専用の道具があります。
また、表のように指の直径もしくは外径を測ることができれば指輪のサイズを決めることができるため、「リングゲージ」がなくても身近なモノである程度のサイズを測ることができます。

リングゲージで測る


「リングゲージ」は指輪のサイズを測るための専用の道具です。
一般的なリングゲージは「1号〜30号」まで計測することができ、比較的細めの指輪が30本束になっています。

「リングゲージ」に付属している指輪は側面から内側にかけて角が立っているため、同じサイズの製品と比べて着け心地が悪く指に引っかかるため、サイズ選びの参考として判断するようにしましょう。

1号以下や30号以上のサイズを測る場合には専用のリングゲージが必要になります。
リングの幅が広い「リングゲージ」もあり、身に着けたいリングのデザインによって使い分けることができます。

身近なモノで測る


指に巻きつけることができるものであればどんなモノでも使用することができます。
伸縮性のない布や紐、紙などがオススメです。

サイズの計測手順
1, 指の太い部分(第2関節辺り)に巻きつけ、一周した所をペンなどで印をつける
2, 巻きつけていたものを伸ばし印から印の長さを測る
3, 計測した数値は表の内径に対応し、表と照らし合わせ近い数値が指のサイズとなる
注意点
指は正円ではなく楕円形のため測定した数値が正しいわけではありません。
目当ての指輪がある場合は、その指輪の幅に合わせたモノを準備するとより精度が上がります。
あくまでも暫定的な測定方法のため、指輪選びに失敗しないためには「リングゲージ」を使用するか、ジュエリーショップなどで測ってもらうことをオススメします。

実際にサイズを測ってみる

今回紹介した方法で筆者の指のサイズを測ってみます。

まずはリングゲージで指のサイズを測ってみました。


指の第二関節付近で無理なく指輪が入るサイズは14号のようです。

次に紙を使って同じ指を測っていきます。


幅の広いリングを想定して幅を広くとった紙を準備しました。
計測できた数値は5.8cmだったので、サイズ表の数値から17号〜18号になります。

最後に現在使用しているリングのサイズを測ってみます。


愛用しているリングは15.5号でした。

今回のことから、サイズの測定はあくまでも参考になる数値ということがわかりました
このことから、リングを購入する際にはできるだけ手に取って選ぶことをオススメします

デザインによって変わる指輪のサイズ


指輪はデザインによって細かったり太かったりしますが、この幅がサイズを選ぶ際に大きく関わってきます。
指輪は指にはめるアクセサリーですが、指輪の幅によって測定した指輪のサイズと、実際に身につけられるサイズに違いが出てきます。
これは指についているお肉が指輪を逃すことができれば測定したサイズとなり、幅が広い指輪に詰まってしまうことで圧迫され想定したサイズよりも大きい必要があるためです。
指輪はデザインによって着け心地が大きく違うため、実際に身につけてから選ぶことを強くお勧めします。

細身の指輪


指輪の幅が細くなるにつれて、測定したサイズよりも小さいサイズでも問題なく身に着けることができるようになります。
「細身の指輪」は指の節や多少膨らんだお肉をすり抜けることができるからです。
細ければ細いほど上記の効果は発揮されますが、その反面アクセサリーの強度が低下していきます。
細く薄い金属は変形しやすく指の形に沿って形を変えることもあるため、多少の無茶か効きます。
極端に細いアクセサリーは歪みや変形しやすいので取り扱いに注意が必要になります。

幅の広い指輪


指輪の幅が太くなるほど測定したサイズよりも大きめのサイズを選ぶ必要が出てきます。
幅が広い指輪は指のお肉に逃げ場かなくなり、指輪に詰ることで内部から圧迫するためです。
幅が広くなるほどお肉の逃げ場がなくなり、測定したサイズ以上の指輪を選ぶ必要があります。
指輪の幅が広くなるほど上記の効果が発揮されてしまいます。
幅の広い指輪はサイズ感も大きくなるため、重量も重くなります。

裏抜き
重量の問題を解決するためにリングの内側削る「裏抜き」という技法があり、リングの内側を削ることで使用する金属を減らすことができます。
この「裏抜き」によってできた空間がお肉の逃げ場になり、幅広の指輪のサイズ問題の対策にもなっています。
「裏抜き」のある指輪は測定したサイズを身に着けることができる可能性があります。
指輪の密着度が高いほど着け心地が良くなるため、「裏抜き」があまりない方が着け心地は良くなるので製作する際に考慮する必要があります。

指馴染み

「指馴染み」とは指輪の内側のへり部分を指す彫金用語です。

「指馴染み」が内側に向かって滑らかな曲線であるほど、指に吸い付くような着け心地になり、角ばった形の場合は皮膚と擦れ着脱時に指に食い込み、身に着ける際に支障が出ます。
指との接触部分になるため、同じサイズの指輪でも「指馴染み」の仕上げが丁寧なモノほど着け心地が良いアクセサリーになります。

フリーサイズについて


指輪の一部が切れており、サイズを調整することのできるデザインの指輪があります。
このようなフリーサイズのリングについて、メリットとデメリットをお話しします。

メリット
指のサイズをあまり気にすることなく指輪を選ぶことができる。
輪を作らないことによって「指輪」という輪っかの概念から外れたデザインができる。
デメリット
指輪の開閉に限界があるため、大きくサイズを変更することが難しい。
指輪の「輪」が閉じていないため、華奢なデザインでは変形しやすく破損の原因になる。
変形を繰り返すと金属疲労が起こり、指輪が割れるなど破損することがある。
綺麗な円を保ったままサイズを調整することは難しいため、フリーサイズのリングでも購入したお店などで調整してもらうことをオススメします。

最後に

指輪のサイズは、指輪を選ぶ際に一番悩む事になる部分です。
サイズを測ることである程度サイズを絞り込むことはできますが、指輪のデザインによって身に付けられるサイズは変化します。
指輪は実際に触り、身に着けることで最も自身に適したサイズを選ぶことができます。

指輪の着け心地はサイズ選びによって決まります。
この記事が素敵な指輪との出会いの一助になれば幸いです。

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